共有とは、複数の人が一つの不動産を共同で所有している形態のことです。
共有持分とは、複数の人が一つの不動産を共同で所有している形態におけるその持分割合のことをいいます。
したがって、目的物である不動産が一つであるにもかかわらず複数人が所有権を有するため、各所有者は、互いの所有権を制限し合う関係にあります。
この場合、各共有者は、単独所有の場合と比較して以下のような制限を受けます。たとえば、①共有物の管理行為は、共有者がその持分の価格に従いその「過半数」の同意、②共有物の変更行為については、共有者「全員」の同意が必要となります。そのため、共有状態は、相続や不仲が原因で各共有者との連絡が困難になると、不動産が放置され厳しい状況になるケースが多いです。
なお、共有は一般的には馴染みがないため、共同名義・共有名義など色々な呼称があります。